【テンプレ有】英検3級の英作文（ライティング）の対策法や予想問題は？

英検3級の英作文（ライティング）の内容

英検３級ライティングは、一次試験の大問4で出題される英作文問題です。指定されたクエスチョンについての英作文を書きます。問題数は1つのみで、25〜35の語数で書き上げます。

英作文（ライティング）の例題

●あなたは、外国人の友達から以下のQUESTIONをされました。
●QUESTIONについて、あなたの考えとその理由を2つ英文で書きなさい。
●語数の目安は25語～35語です。
●解答が QUESTIONに対応していないと判断された場合は、０点と採点されることがあります。QUESTIONをよく読んでから答えてください。

QUESTION
Do you want to work in a foreign country in the future?
（あなたは将来外国で働きたいですか？）

※実際の試験では問題文の和訳はつきません。

合格者の解答例(下に和訳を掲載)

Yes, I do. First, I want to work with foreign people and learn about their cultures.
(はい、そうしたいです。 1つ目の理由は、外国の人たちと一緒に働いて、彼らの文化を学びたいからです。)

Second, my dream is to work for a famous fashion company in Europe.
（2つ目の理由は、私の夢がヨーロッパの有名なファッション会社で働くことだからです。）

傾向・よく出るトピック

英検３級の英作文で与えられている質問には、あなたの好みや身の回りのことに関する意見など個人的な内容が多いのが特徴です。

英検3級の英作文（ライティング）の採点基準

英検の英作文（ライティング）は次の４つの採点基準で採点されています。

1. 内容（課題で求められている内容(意見とそれに沿った理由)が含まれているかどうか）
2. 構成（英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか）
3. 語彙（課題に相応しい語彙を正しく使えているか）
4. 文法（文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか）

内容

賛成や反対など自分の意見が決まったら、その理由を初めて読む人にも分かりやすく書くことが大切です。 1つの理由について約10単語で説明しなければならないため、自分の伝えたいことが誰が読んでも伝わる形で書けているか注意しましょう。

また、トピックと自分が書いた理由がズレていないかに気をつけることも重要です。

問われているトピックに対して正確に答えられているか注意しましょう

構成

ライティングを書く上で、自分の意見と理由を伝える効果的な構成があります。

First, / Second, / Therefore,

など適切な接続詞を用いて段落分けが出来ているかに注意しましょう。 正しい形式で書くことが出来ておらず、1つ目の理由と2つ目の理由の区別が付けられないような文章になってしまう場合に減点されるので注意しましょう。

語彙

３級の単語帳で学習した単語や学校や授業で習った単語を正しく使いましょう。

また、特に減点されやすいのは「スペルミスがあった時」や「同じ単語を繰り返し使用している時」です。 特に、理由を述べる際に同じ単語を３回以上繰り返し使ってしまっている場合は減点される可能性があります。

文法

文章の構成として「主語・述語」が用いられており、「SVOC」の順序が乱れていないかが重要です。 自分の言いたいことを正しい語順で表現できているか注意しましょう。

その他　減点されやすい内容

色々な単語でスペルミスをしてしまう場合減点される可能性があります。 特に、5回以上スペルミスがあると大きく減点される恐れがありますので気をつけましょう。

また、指定単語数より少ない場合や多い場合では、減点される可能性が高いです。

英検3級の英作文（ライティング）の配点・合格点

英検3級のライティングは、上記で解説した内容、構成、語彙、文法の４つの採点基準で採点されます。

この４つの観点が各４点満点、合計16点満点となります。この点数がCSEスコアに換算されます。

配点

英検3級は、各技能（リーディング・ライティング・リーディング・スピーキング）の満点スコアは各550となります。

合格点

英検3級の合格点の目安は16点です。ライティングはCSEスコアへの影響が大きいので、7.5割(12点)は取りたいです。

英検3級の英作文（ライティング）の勉強法

過去問の解き方

ライティング問題で合格点を取るために、過去問で色々な質問について意見を書けるようにしましょう。 少なくとも6回分以上の質問について英作文を書いてみましょう。

また、演習をする際は、必ず見直しをするように心がけましょう。 スペルミスや文法ミスなどを事前に防げるよう、英文を書き上げた後は必ず自分の英文を見直しましょう。

採点のやり方

ライティングの採点方法は、自分で出来る部分と他者に見てもらう事の方が有効な部分があります。 適切な接続詞を用いて正しい構成で記述できているかは自分で確認しましょう。

一方で、語彙や文法、内容についても自分で十分見直しを行うことも重要ですが、他者から確認してもらうことで初めて気づけるポイントも非常に多いです。したがって、学校や塾の先生に確認してもらうようにしましょう。

予想問題

予想問題①

●あなたは、外国人の友達から以下のQUESTIONをされました。
●QUESTIONについて、あなたの考えとその理由を2つ英文で書きなさい。
●語数の目安は25語～35語です。
●解答が QUESTIONに対応していないと判断された場合は、０点と採点されることがあります。QUESTIONをよく読んでから答えてください。

QUESTION
Do you like to eat out?

予想問題②

●あなたは、外国人の友達から以下のQUESTIONをされました。
●QUESTIONについて、あなたの考えとその理由を2つ英文で書きなさい。
●語数の目安は25語～35語です。
●解答が QUESTIONに対応していないと判断された場合は、０点と採点されることがあります。QUESTIONをよく読んでから答えてください。

QUESTION
What country do you want to visit in the future?

高得点する解き方のコツ

英作文で高得点するための一番の近道は、おすすめの構成（テンプレート）を暗記して試験を受けることです。テンプレートを暗記していくことで

• 英作文にかける時間を短くすることができる
• 文字数をある程度稼ぐことができる
• 自分で考えた文章が減るので、ミスが減り減点を少なくできる

といったメリットがあります。

おすすめの構成（テンプレート）

自分の意見を示す→2つの理由を述べる

の構成で記述するよう心がけましょう。 まず、自分の意見を示します。質問に対して、自分の考えを書きます。

次に、2つの理由を述べます。その意見を持つ理由を示します。 通常、2つの理由を記述することが好ましいです。First, （1つ目の理由）. Second,（2つ目の理由）のように述べましょう。

Yes, I do. First, It is convenient to be able to eat many kinds of food after ordering.Second, we can enjoy unusual and fresh places with our friends or family.
（はい、好きです。第一に、注文してから何種類もの料理を食べることができるのは便利です。第二に、友人や家族と、いつもと違う新鮮な場所を楽しむことができます。）

［合計：31words］

書くときのコツ

英検３級の英作文を書く上でのコツとして、次のようなことがあります。

• 簡単な文法や単語を使う
• 意見と回答は必ずしも一致させなくても良い
• 整合性は気にしない

書くときに最も大切なコツは、あなたが知っている英単語で表現できる内容を考えることです。 そのため、話したいことを伝えるために３級レベル以上に難しい単語を覚えなくても大丈夫です。

アイデアを思いつかない場合は？

なかなか理由が思いつかなくて時間がかかってしまうこともあります。 そうした時には、以下の方法を実践してみましょう。

見方を変えてみる

なかなか理由を思いつかない時の原因として、同じような理由ばかりが浮かんでしまう事があります。 そうした際には、そのトピックに対して「環境についてはどうだろうか」や「お金の面だとどうだろうか」などと視点をガラッと変えて考えてみましょう。

日頃からニュースを見た時に自分の意見を持つ

アイディアを出すのが難しく感じる時は、意見を持つ練習をする事が有効です。 普段から見ているニュースの内容について、「自分はこう思う！」と考える習慣を作ってみましょう。

問題文の意味がわからない場合は？

問題文がどんなことを言っているのかよく分からない時もあるかも知れません。 そうした場合には、以下の方法を実践しましょう。

まず、問題を解いている最中で問題文の意味が分からない時でも、高得点を目指して書いてみる姿勢が大切です。 まず、問題文をよく読み直し、分からない単語は意味を予想してみて自分なりの意味を考えましょう。

問題を解き終わった後は、自分が分からないと感じる部分を1つも残さないように1つ1つ丁寧に確認しましょう。 問題文がどんなことを言っているのか分からなかった原因は「単語がわからないから」なのか「単語はわかるか上手く訳せなかったから」なのかを振り返りましょう。

英作文を書いた後の見直し

英作文を書いた後には、必ず英作文の見直しをしましょう。ここでは減点されやすいポイントを紹介するので最低限その部分は確認しましょう。

関係の無い内容が含まれていないか

I think rich people are happier than poor people. First, I often feel hapiness when I watch movies.
(金持ちは貧乏人より幸せだと思います。まず、映画を見ていると幸せを感じることが多いです。)

関係ない内容を書いてしまっているので、「映画を見ていると幸せを感じることが多い」が「金持ちは貧乏人より幸せだと思う」を裏付けることができていません。

あなたの意見と関係のない内容が含まれていないか必ず確認するようにしましょう。

意見と矛盾する理由や説明がないか

First, it is bad for the environment to use plastic bags
（第一に、プラスチックバックは環境に悪いです。）

× many conpanys recommend the use of plastic bags.
（たくさんの企業がプラスチックバックの使用を推奨しています。）
⚪︎ Burning them leads to global warming.
（プラスチックバックを燃やすことは地球温暖化に繋がります。 最初に述べた賛成・反対の立場やその理由と矛盾した説明になっていないか注意しましょう。）

誤りの文では、最初に述べた意見を反論するような内容になっています。これでは、意見を十分に主張することができません。

QUESTIONに対して答えられているか

QUESTION
Do you want friends from other countries?

× I like to play soccer with my friends.
⚪︎ I want to talk with them and improve my English.

1つ目の文は海外の友達ではなく、友達自体について書いてしまっています。 QUESTIONに示された問いに直接答えられているかに注意しましょう。

冠詞や複数形を適切に使えているか

簡単なミスで減点されることを極力減らしていきましょう。

× I saw a ant.
⚪︎ I saw an ant.

母音”a””i””u””e””o”の前につくのは”an” になります。

× He can read many book.
⚪︎He can read many books.

また、数えられる名詞には必ず”s“をつけましょう。

スペルミスがないか、大文字にすべきところは大文字か

× campany ⚪︎company

のように、”a”と”o”を混同するなどのスペルミスがないか注意を払いましょう。

× if it is good for me to…
⚪︎If it is good for me to…

文頭は必ず大文字にすること、そして文中の文字は小文字にすることに気をつけましょう。l(Lの小文字)とI（iの大文字）なども混合しないように気をつけましょう。

自制（じせい）を適切に使えているか

現在形や過去形、未来形、現在進行形などを適切に使えているのかに注意しましょう。

× My foreigners has come to stay two days ago.
⚪︎ My foreigners came to stay two days ago.

「2年前に」という時間を限定する表現に「現在完了形」を用いることはできません。 「過去形」を用いることが適切です。

接続詞が適切に使えているか

× Electronic dictionaries are more easy to bring somewhere than dictionaries. So, They are thin and light.
（電子辞書は、辞書よりも持ち運びが簡単です。だから薄くて軽いです。）

⚪︎Electronic dictionaries are thin and light. So, they are more easy to bring somewhere than dictionaries.
（電子辞書は薄くて軽いです。だから、辞書よりも持ち運びが簡単です。）

So（=だから）は「原因→結果」という流れを生む接続詞です。 原因・結果の順序になっているのかに気をつけましょう

和製英語や英語以外の単語を使っていないか

× Wearing sefuku makes you look all the same.

「seifuku（制服）」の前後には説明がなく、日本語が分からない人には理解できないため、こうした英語ではない単語を使った回答は減点対象となります。