英検3級ってどれくらいのレベルなんだろう?4級とは何が違うのかな?
合格率ってどれくらい?
どんな人が合格できるのかな…?
この記事では、英検準2級の合格者が
・英検3級のレベル・内容
・英検4級との違い
・合格ライン・合格率
・受かる人の特徴
・英検3級の試験内容
・対策方法・過去問
など、紹介しているからバッチリ対策できるね!
相佐先生!私は今のままで、英検3級に合格できそうですか?
英検3級のレベル・合格率
公式ページによると、5級・4級で習得してきた基礎力の集大成の級として位置づけられています。
レベルとしては、中学卒業程度とされています。
英検3級は受験者の2人に1人が合格している試験です。 1次試験の合格率は例年約50%で推移している 一方で、2次試験の合格率は例年約90%で推移しています。
英検4級との違い
英検3級と英検4級との違いでは
- レベルは中学卒業相当まで上がる (4級=中学中級レベル , 3級=中学卒業レベル)
- 3級からは「面接試験」が追加される
- 合格率は4級に比べて2割減少する(4級=70% , 3級=50% )
- 必要単語数は準2級に比べて900語増える(4級=約1,200語 , 3級=約2,100語)
といったことが挙げられます。
4級は「簡単な文章や指示を理解できる」状態で、3級は「簡単な物語や身近なことに関する文章を理解できる / 自分のことについて述べることができる」状態という点でも異なります!
英検4級については、こちらで解説しています!
CEFR・TOIECとの換算
CEFR
英検3級はCFERに換算すると、A1レベルに対応します。また、英検CESスコアでは1400~1699となります。
A1レベルは下記の通りです。CEFRスコアはA1,A2,B1,B2,C1,C2の順に英語力があるとされます。
A1 | 基礎段階の 言語使用者 | 具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることができる。自分や他人を紹介することができ、住んでいるところや、誰と知り合いであるか、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりすることができる。もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助けが得られるならば、簡単なやり取りをすることができる。 |
TOIEC
英検3級はTOIECに換算すると、TOEIC L&Rテストで120点以上、TOEIC S&Wテストでは80点以上に相当します。
※TOEIC L&Rテストの満点は990点、TOEIC S&Wテストの満点は400点です。
中学生の英検3級の合格率
中学生では、英検3級の合格率は一次試験が約50%、二次試験で約90%です。
相佐先生!今のままで私は英検3級に合格できるでしょうか?
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英検3級の合格点(合格ライン)
英検3級の合格点は、各技能の正答数をもとに技能別スコア(英検CSEスコア)から算出されます。
一次試験(リーディング・リスニング・ライティング)の合格点1,103/1,650(67%)、二次試験(スピーキング)で353/550(64%)と言われています。
3級の各技能(リーディング・ライティング・リーディング・スピーキング)の満点スコアは各550となります。
何問間違えたら不合格?
1次試験は3割以上失点すると不合格になる可能性が高いです。技能毎に1問あたりの比重は異なるので注意が必要です。
問題数でいうと、約3割である約9問以上間違えると不合格となります。
英検3級に受かる人・落ちる人の特徴
英検3級に受かる人・落ちる人にはどんな特徴があるんだろう?
受かる人の特徴
英検3級に合格する人には、「毎日コツコツと勉強できる」人が非常に多いです。
毎日単語を勉強し、英語を聞き逃さない耳を育てるために日常的に英語を聞く練習をすることなどが重要です。
特に、筆記試験に加えて面接試験での合格が必須となる3級では、聞かれた質問に対して自然に答えるために日々のスピーキング練習が不可欠です
落ちる人の特徴
反対に、英検3級に不合格となってしまう人の特徴としては次のような傾向があります
- 勉強が長続きしない →いわゆる「3日坊主」の勉強をして、十分な勉強時間を確保できない人
- 語の知識があやふや →英検合格において最も重要な単語をしっかり覚えず、過去問ばかり解いてしまう人
- 問題を解いた後にきちんと復習しない →過去問や問題集を解いただけで満足してしまい、苦手な分野を放置してしまう人
(ドキッ!?)自分当てはまってるかも、、、
英検3級の試験の内容は?
英検3級の試験は一次試験(リーディング・ライティング・リスニング)と二次試験(スピーキング)に分かれます。
試験時間
一次試験
一次試験(リーディング・ライティング・リスニング)の試験時間は75分です。試験から50分経過したところでリスニングの試験が始まります。
リーディング ライティング | 50分 |
リスニング | 約25分 |
二次試験
二次試験(スピーキング)の試験時間は約5分です。
試験内容
英検3級の一次試験と二次試験の試験内容は次のようになります。より詳しい例題はこちらで解説しています。
一次試験
技能 | 課題 | 課題の詳細 | 解答 形式 | 問 題 数 |
---|---|---|---|---|
リーディング | 短文の語句 空所補充 | 文脈に合う適切な語句を補う。 | 4肢択一 | 15 |
会話文の文 空所補充 | 会話文の空所に適切な文や語句を補う。 | 5 | ||
長文の語句 一致選択 | パッセージの内容に関する質問に答える。 | 10 | ||
ライティング | 英作文 | 質問に対する回答を英文で書く | 記述式 | 1 |
リスニング | 会話の内容 一致選択 | 会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う。 (放送回数1回、補助イラスト付き) | 4肢択一 | 10 |
文の内容 一致選択 | 会話の内容に関する質問に答える。 (放送回数2回) | 10 | ||
短いパッセージの内容に関する質問に答える。 | 10 |
場面・状況では、家庭、学校、職場、地域、電話、アナウンスなどの出題が見られます。
話題としては、家族、友達、学校、趣味、旅行、買い物、スポーツ、映画、音楽、食事、天気、道案内、自己紹介、休日の予定、近況報告、海外の文化、人物紹介、歴史などが主です。
二次試験
技能 | 課題 | 課題の詳細 | 問 題 数 |
---|---|---|---|
スピーキング | 音読 | 50語程度のパッセージを読む | 1 |
パッセージについての質問 | 音読したパッセージの内容について質問に答える | 1 | |
イラストについての質問 | イラスト中の人物の行動を描写する | 2 | |
受験者自身のことなど | 日常生活の身近な事柄についての質問に答える。 (カードのトピックに直接関連しない内容も含む) | 2 |
試験の傾向
より詳しい対策についてはこちらで解説しています。
リーディング
リーディングは3つの大問で構成されています。
大問1では、「単語の定着度」が試されます。問題文の空欄に対して適切な単語熟語を選択する問題です。
大問2では、「文脈を正確に把握する力」が試されます。二人の男女の会話を聞いて、最後のセリフとして適切な短文を選択する問題です。
大問3では、「英文を早く正確に読む力」が試されます。評論文やEメールの文章に対して、正しく内容を理解して適切な選択肢を選ぶ問題です。
ライティング
ライティングでは、与えられた質問に対して25~35語の英文を作成します。
質問のテーマは「あなた自身に関する」ものが多いのが特徴です。「読書は好きか」、「週末は何をするか」、「外国で働いてみたいか」などについて出題されています。
試験時間はリーディングと合わせて50分です。
また、記述内容は「単語・文法・内容・構成」の4項目で採点されます!
リスニング
リスニングでは、3つの出題形式が採用されています。 第一部では、二人の話者による会話を聞いて、「最後のセリフ」として適切な選択肢を選びます。
第二部では、「二人の話者」による話を聞いて、「会話の内容についての質問」に対して適切な選択肢を選びます。 第三部では、「一人の話者」によるナレーションを聞いて「内容についての質問」に対して適切な選択肢を選びます。
試験時間は約26分です。また、第二部 / 第三部は2度放送されます。しかし、4級とは異なり放送英文の再生は1回だけですので、集中して最後まで聞く必要があります。
しっかりリスニングの練習もしなくちゃね、、、
二次試験(面接)・スピーキング
スピーキングでは、面接形式で英語での対話能力を測る問題が出題されます。 試験は4つのパートに分けられます。
1つ目は、面接官とのアイスブレイクです。氏名や受験級の確認や簡単な挨拶、問題カードの受け渡しを行います。 2つ目は、英文の音読です。面接官から渡される問題カードに記載されている30字程度の英文を読みます。
練習時間として与えられる20秒間で黙読した後、面接官の前で音読をして英文の読み方や英単語の発音が評価されます。
次に、音読した文章の内容について1つ質問されます。 3つ目は、イラストを見て、読み取れるストーリーを説明する問題です。イラスト内の人物の行動やものの状況描写について2点尋ねられます。
4つ目は、質問される内容について、自分の意見と理由を述べる問題です。英検3級のスピーキングは自分自身について質問されることが特徴です。
英検3級の対策法・過去問は?
リーディング
第1問では、「英単語・熟語の定着」と「基本的な英文を正確に和訳する事ができるか」が重要になります。 英検3級合格に必要な英単語は約2,100語であり、代表的な単語帳である「パス単3級」には必須単語として1200語掲載されています。
これらの単語について意味や品詞、スペルを覚えられるようコツコツと単語学習をしましょう。 第2問では、「空欄前後の文脈を正確に掴めるか」が重要になります。
本文全体を読み込んで全体の要旨を掴むことですが、特に注意する必要があるのは空欄の前後にある文です。 正しい選択肢を選ぶ際には、前後の文脈から最もよく当てはまる文章を考えるようにしましょう。
第3,4問では、「本文の内容を正確に掴む力」と「問われている内容に対して該当箇所を正確に見つける力」が重要になります。 これらの力を身につけるために、毎日本文の音読を行うことをお勧めします。
音読をする際には、事前にわからない単語や訳せない文章は確認すること、自分が内容を理解できる速度は決して超えないことに気をつけましょう!
また、効率的に回答を終えるためには以下の手順で解き進めることがお勧めです。
- 問題文に目を通す 問題文を確認して、どのような内容が聞かれるのかを念頭に本文を読めるようにしましょう。
- 本文を読みこむ 先ほど確認した問われる内容を意識しながら本文を読解しましょう。 問題文の内容と重なる箇所が見つかったら重点的に読み込んで、正しい選択肢を導きましょう。
ライティング
3級のライティング問題の特徴は、「日常生活に関連した事柄を中心としたトピック」と「指定文字数20~35wordsという多さ」にあります。 これらの特徴を攻略し、高得点を狙う回答を導くために以下のことを実践しましょう。
- 英語で表現しやすい内容を心がける
- 日頃からニュースを見た時に自分の意見を持つ
- 典型的な表現をマスターする
まず、「英語で表現しやすい内容を心がける」です。最も大切なことは、トピックに対してあなたが言いたいことを英語で伝え切ることです。 そのため、難しい単語を使用する必要はありません。
与えられた質問に対する意見・理由になっているかを常に意識することも大切です。 気づいたら話題がズレていないか読み直すようにしましょう。
次に「日頃からニュースを見た時に自分の意見を持つ」です。複数の問題を解いてみても理由を示す事が難しく感じる時は、意見を持つ練習をする事が有効です。
日常生活を送る中での問題やニュースの内容を見て、「自分はこう思う!」と考える習慣を作っていきたいよね!
最後に、「典型的な表現をマスターする」です。
自分の意見を示す→2つの理由を述べる
の構成で記述するよう心がけましょう。 まず、質問に対して、自分の考えを書きます。
[Do you〜?の時]Yes, I do. / No, I don’t. Yes, I think so. / No, I don’t think so. [What〜?の時]〇〇 is 〜.
次に、その意見を持つ理由を示します。 通常、2つの理由を記述することが好ましいです。
First, (1つ目の理由). Second,(2つ目の理由).
リスニング
リスニング問題では、英語を読むリーディングとは異なり、音声のみで英語を理解する能力が求められます。 そこで、「リスニングの基礎力を身につける段階」と「問題で高得点を狙う段階」の2つにおいて以下のポイントを心がけましょう。
リスニングの基礎力を身につける段階
実際の試験問題に繰り返し触れましょう。リスニングは次々に放送される音声を聞いて、短時間で正しい選択肢を選ぶ必要があるため時間制約が厳しい問題といえます。 そのため、まずは複数回分の過去問に挑戦し、リスニング問題の形式やスピード感に慣れましょう。
シャドーイング学習法で「聞く」ことに慣れましょう。リスニングで最も重要な能力は、「放送される英文を正確に聞き取る力」です。 この力を向上させるために毎日シャドーイング学習法を実践しましょう。
シャドーイング学習法とは 流れている音声を追いかけるように発音することで「リアルタイムで意味を掴む力」と「放送の速さに対応する力」を鍛えることができる学習方法です。 放送英文が流れたら、カエルの合唱のように音声から1秒程度遅らせて、音声と同じペースで発音しましょう。
問題で高得点を狙う段階
問題を解く際の正しい順序に慣れましょう。リスニング問題では、選択肢を選ぶ際に悩みすぎて次に放送される音声に対応できないような場合もあります。 そうしたミスによって失点を招かないように、以下の順序で回答できるように心がけましょう。
- 放送前に次の問題の問題文(できたら選択肢まで)目を通す。
- 問題文の内容を意識しながら、放送英文を聞くことだけに集中する。
- 放送英文と問題文の内容を元に、(なるべく早く)正しい選択肢を選択する。
- 次の問題の放送前に問題文(できたら選択肢まで)目を通す。
放送英文を活用して復習する 間違えてしまった問題を復習する際(特に、よく聞き取れなかった問題がある場合)には、以下の手順を心がけましょう。
- 間違えた問題の音声を聞き直す
- 聞き取れない部分があったら音声を即停止する
二次試験(面接)・スピーキング
3級のスピーキングでは、問題全体を通して重要になるポイントと各形式毎に重要なポイントがああります。 まず、問題全体を通して重要なのは「自信を持って、堂々と、はっきりと話す姿勢」です。
英検2級では、合計33点の内3点分がアティチュード(態度点)として含まれています。 挨拶から明るく、試験管が聞き取りやすい声で話せるように気をつけましょう。
また、形式ごとの対策の重要になります。 第1問では、20秒の準備時間が与えられた上で文章を音読し、その内容についても質問に答える問題です。 音読する際は、単語の発音や、読み上げる中で適度に間を開けて聞きやすくすることが重要です。
質問に対して答える問題では、問われる内容と本文の中から答えになる部分を導くポイントが明確であるため、コツを掴めば得点源になりやすい問題と言えます。
第2問は、イラストを見て、読み取れるストーリーを説明する問題です。 イラスト内の人物の行動やものの状況描写について2点尋ねられます。質問の主語を適切な代名詞に置き換え、動詞を適切な形にして答えることが回答のポイントです。
第3問は、質問される内容について、自分の意見と理由を述べる問題です。 英検3級のスピーキングは自分自身について質問されることが特徴です。 どのような質問が来ても、自然な間合いで発言を開始できるように意見を話しやすい型を身につけることが重要です。